第65期順位戦A級6回戦の羽生vs藤井戦 将棋
この棋譜は藤井さんのワースト1の大逆転劇とうことですが、これはどうすれば藤井さんが勝利したのでしょうか?
将棋、初心者なのでよく分かりません。
解説お願いします。
http://wiki.optus.nu/shogi/index.php?cmd=kif&cmds=display&kid=38270
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これは有名な将棋です。96手目に▽6二金と離れていた金を玉側に寄せた局面は先手はビッグ4という堅い構えですが、持ち駒は金だけで攻めがありません。後手は馬を2枚作って角金交換の駒得で歩も4枚持ち歩にして後手の藤井九段必勝の局面です。97手目に▲2三金が当時、羽生マジックと騒がれた一手です。桂をとって▲5五桂で後手の飛車を詰まそうという狙いと▲2四金で歩を補充する2つの狙いがありますが、貴重な金をこんな僻地に手放してよいのかという手です。ところが、ここから藤井九段の変調が始まる。▽5四歩(98)は桂に紐をつけつつ▲5五桂を消した手ですが、ここでは▽6五歩▲8六飛▽3七馬▲3三金▽6四飛と桂を取らせて飛車を四段目に活用するのが良かったと思います。桂は取らせても先手は使い道がありません。先手にすれば桂よりも歩が欲しい局面で、後手としては桂は取られても大駒の働きを良くした方が得だと思うのです。また穴熊には歩を持たせないように戦うのがコツです。本譜は▲3七歩がと金に化けて▽4七馬が▽3六馬の僻地に追われ最後まで遊んだまま。飛車は使えないばかりか苛められた挙句に取られてしまう。▽4四銀と▽4五桂も遊び駒。
終局図を見れば敗因が分かります。先手も▲2四金が遊んでいますが、後手は馬銀桂の3枚が遊んでいるのだから酷い形です。桂を取らせまいと頑張ったのが敗因だと思うのです。
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