勘違いで投了?
プロ将棋の公式戦で、まだ勝敗の行方が定まらない段階であるにもかかわらず、間違って、うっかり投了してしまったというお馬鹿な例ってありませんか?
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プロが逃した3手詰め、というのがあります。
先手が投了しましたが、後手玉に即詰(3手詰め!)があった、というのがあります。
将棋年鑑 昭和48年版 p.215
順位戦
先手 本間七段
後手 勝浦六段
先手の本間七段は、19手も王手を続け
(先手の手数だけだと10手)、20手目の
勝浦六段の△7三玉を見て投了しました。
投了図の部分図ですが、
先手:9三銀、9四銀、9六香、8七玉、7四桂、7七香、2一飛
後手:7三玉、8一桂、8三歩、6一金、6四歩、5三飛、5四金
この局面で先手投了ですが、実はこの後、
8三銀成、同玉、8二桂成の3手詰めがありました。
なお、後手は持ち時間はなしですが、先手はほんの少し残っています。
3手詰めを逃しての投了は非常に珍しいです。
※herumesu1967さんの件は、ちょっと違います。
高橋九段にきわどく詰みはなかったのですが、詰むと思って、
詰む方に逃げてしまったのです。谷川九段が寄せに入ったので、
詰みに違いないと信用して深く読まなかったのですが、投了図では
詰んでいました。
谷川九段は恥ずかしくて途中で投了も考えたようですが、すでに
詰んでいるのに投了するのはおかしいので、詰ましたらしいです。
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2007年の豊島ー真部戦が1例です。
真部7段はがんにもかかわらず順位戦を
戦っていたんだよ。
幻の4ニ角を打つと
豊島君が長考すると自分の体が持たないからと言って
投了されたのです!
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ずっと以前に勝っていたほうが悲観のため勘違いして投了してしまった
というケースがありました。
あまりに昔の事なので誰だったかは忘れてしまいましたが。
他に、大勝負で谷川ー高橋で自玉が詰まないにも関わらず相手の寄せを信用した
高橋九段が投了してしまったというケースがタイトル戦でありました。
勝った谷川九段のほうが恥ずかしそうにしていたという話が印象に残っています
(そういう勘違いが起こるくらい当時の谷川九段の終盤は信用が絶大だったという事を付け加えておきます)
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npxwm600さんに悪意がないことは明らかですが、この真部八段の絶局は、今回の質問の趣旨(お馬鹿な例)には合っていませんね。
本局には後日談があります。こちらをあわせて読んでいただければ幸いです。質問者さんには脱線お詫びします。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/12/30/2537115
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http://blog.livedoor.jp/shogitygoo/archives/51149462.html
2007年10月に行われた順位戦、真部一男vs豊島将之の対局です。指し手は33手でした。
でも、馬鹿にしてはいけないと思うのです。真部当時?段は、こんな優劣さえはっきりしない局面でも、投了せざるを得ないほど体調が芳しくなかったのでしょう。
ここで、対局を再現してくれます。
http://wiki.optus.nu/shogi/index.php?cmd=kif&cmds=display&kid=62951
himajin_all_the_peopleさん。 同感です。
私も、馬鹿だなあ、もっと頑張ればよいのに・・・と自分としては思えないのです。
質問された方に「自分が期待する回答ではない」と判断してくれることを願いつつ、そのことを文面上に強調して書いてあるつもりです。
ここに、この対局を書き込んだ本当の目的は、こんな対局もあったんだということを、知っておいてもらえればいいのです。
お勧めの記事も読みました。
すばらしい脱線だったと思います。
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