2012年3月18日日曜日

将棋の「千日手」というルールで、同じ局面が四回現れたら「千日手成立」という事...

将棋の「千日手」というルールで、同じ局面が四回現れたら「千日手成立」という事になるそうですが、途中で関係のない手順を挟んでいたり、
繰り返しに関係のない局面 が現れたりしていても、とにかく同じ局面が計四回現れたら、その時点で成立するのですか?


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昔は、同一手順3回でした。しかし、これでは問題があったので

現在の同一局面4回になりました。



例えば、局面をA,B,Cなどとすると、



A→B→A→B→A→B、と繰り返すことを千日手は想定していました。



しかし、

A→B→A→C→A

などと複数の局面から、同一局面Aに戻ることができると、

A→B→A→B→A→C→A→B→A→C→A→C→A→B→A→C

などと組み合わせれば、「同一手順」が非常に長くなり、

半永久的に繰り返すことができてしまいます。



このことは潜在的な問題として指摘されていたのですが、

改定されませんでした。



改定のきっかけになったのは1983年3月8日の

米長邦雄-谷川浩司戦(名人戦挑戦者決定リーグ:

現在の順位戦A級)であり、この対局では60手以上

千日手模様が続き、同一局面が9回出現しています。

(谷川が打開し、米長が勝利)。



このため、現在は同一局面4回になっています。



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ご指摘のとおりです。この規定にはエピソードがあります。

千日手のルールは、実は一度規定が変えられているのです。

以前は「同一手順三回で千日手」というルールだったのですが、金銀の打ち合いなどで微妙に手順を変えていくと、打開の余地がまったくないのに、いつまでたっても千日手が成立しない、ということがありました。

そこで、手順は関係なしに「同一局面」四回という規定に改められたのです。

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