将棋のタイトルについて質問です。
最近、将棋の世界って結構おもしろいなと思いタイトルについて調べていたんですが、渡辺竜王は他のタイトルは
獲得されていませんよね??
竜王は何連覇もされているのに。。。 これにはなにか理由があるのでしょうか??
各タイトル戦って対局するうえで何か違いとかってあるんですか??
やっぱり防衛する側は集中力がもつとか、挑戦者側の疲れとかも関係あるんでしょうか。
将棋についてお詳しい方の意見を伺いたいです。よろしくお願いします。
ちなみに私自身は将棋初心者です。
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竜王を何連覇もするほど強いのであれば他のタイトルも一つくらいは取っていて当然ではないか、もっともな疑問にも思えます。
ただ残念ながら、これはタイトル獲得、ひいてはその前提となるタイトル挑戦というものの重みを完全に取り違えた考え方と言わざるを得ないのです。
この数字を見てください。
谷川 浩司 1199勝 696敗 0.6327
佐藤 康光 857勝 477敗 0.6424
森内 俊之 796勝 431敗 0.6487
歴代の名人獲得者、いうまでもない一流棋士の生涯成績です。どの棋士も勝率は6割3、4分。即ち、どんなに強いといわれる一流棋士でも10回戦えば6回勝って4回は負ける、それがプロ将棋の世界なのです。さらにこれは、自分より明らかに格下の棋士との対戦も含んでいますから、A級棋士同士の対戦ならば当然ながらさらに勝率は下がります(ちなみに通算勝率で7割を超えるのは羽生さん一人です)。
そんなわずかな差の中でタイトル挑戦権を得るのは並大抵ではありません。トーナメント戦なら基本的には1回負ければ終わり、またリーグ戦でも6-4ペースでは一生挑戦権は巡ってきません。とてつもない爆発力を発揮して、本来互角の相手に何連勝もしたり、9割、10割の勝率を残した人が年間たった一人だけ得られる権利、それがタイトル挑戦権なのです。
渡辺竜王は現在26歳ですが、前述の棋士の中で26歳時点で複数のタイトルを持っていたのは羽生、谷川の二人しかいません。竜王の真価が問われるのはまさにこれからでしょう。
はからずも現在棋王戦で久保二冠に挑戦中、またA級順位戦でも森内九段と並んでトップを走り、名人挑戦を十分視野に入れています。それらの結果を見据えた上で判断しても遅すぎるわけはありません。もう少し長い目で判断していただくことを望みます。
蛇足ながら「賞金が高いから」云々の回答は私からすれば本当に的外れで小賢しい。将棋を愛するものの一人として、情けなくまた恥ずかしくなります。カネの亡者みたいな棋士に、羽生名人は前々期、そして今期と二度も屈したのか? そんな浅はかな回答が羽生名人の実績にもキズをつけることに何故気付かないのか。
回答者は恥を知れといいたい。
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渡辺竜王は過大評価されている。某新聞社の「最高位」の竜王は将棋の歴史に詳しい人は殆ど認めていない。
やはり名人を取って初めて認められるべきで、現在は「賞金目当て」の棋士でしかない。
加藤九段、米長永世棋聖が名人になるのにどれだけ苦しんだか渡辺竜王も知った時は竜王ではないかも。
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賞金が多いから、という回答が多いようなので、肯定した上で個々の事例を見ていきたいと思います。
過去のタイトル戦をおさらいすることで、棋王戦の動向も面白くなってくると思います。
まず、渡辺竜王の初挑戦は2003年9月の王座戦、羽生王座に挑戦しました。
これはギリギリの攻防で、終盤に羽生王座の手が震えるほどでした。この勝敗を分けたのは「タイトル戦【番勝負】の経験の差」だと思われます。
羽生王座はその後19連覇という記録を成し遂げています。
また、2007年6月には佐藤棋聖に挑戦しましたが敗れています。この時は竜王戦、棋聖戦のダブルタイトル戦、竜王を守りつつ棋聖を獲りに行く、という状況の中、お互いがお互いのタイトルを防衛するという結果になりました。
いずれも将棋界のトップ中のトップ(もちろん今は本人も含まれます)を向こうに回して、最も脂の乗っている時期での対戦でしたので、難しいながらも予想通りの結果となったようです。
羽生王座はその後19連覇達成、佐藤棋聖も6連覇達成中の番勝負なので、「偉業に巻き込まれた」という感じでしょうか。
久保棋王は二連覇中・・・ここで久保棋王の偉業に巻き込まれるか、自分の偉業の中に引きずり込むか、注目です。
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タイトルの挑戦権を獲得するより防衛するほうが容易だと、囲碁の棋聖8連覇、名人7連覇を達成した、小林光一九段が仰っていました。
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この質問多いですけど。賞金が一番高いから、この回答が、一番多いです。
3900万円。
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