私の友達が「将棋、サッカーように、降格制にすればいいと思う。フリークラスなんていらいと思う。
プロ試験合格者二人、アマチュア上位者二人とC級順位最下位4人降格する形がいいんじゃねえ。フリークラスなんてぬるい制度はいらないと思う。勝てば意味があるけど、負ければただの駒遊び。こんな不景気に駒遊びで金稼ぐなんて、勝っている人以外不謹慎だ。
負けている人は将棋やるより普通に働いたほうが世の中ためになる。」と話していました。
皆さんどう思いますか?私は厳しい意見だと思います。
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厳しい云々以前に、そのシステムは将棋界全体のレベルを(一見上げるように見えるかもしれませんが)下げると思います。
よってファンとしては受け入れられません。
第一に、棋士はある程度安定した職業であるからこそ多くの人が目指すのであって、C級2組全員(即ち現行のシステムで行けばプロ全体の約1/3)が、毎年クビになる可能性がある職業などよほどの自信と実力があっても目指したい職業ではないです。
第二に、アマチュアの成績優秀者をプロにすべきかは件の瀬川アマ(現プロ)フリークラス編入の一件でさんざん議論されました。
慎重論の多くは、「アマチュアからプロへ編入の門を(広く)開いてしまうと、若いうちから将棋に打ち込む人が少なくなり、スター棋士が生まれにくくなる」というもので、もっともだと思います。
また、勝数による昇段、三段リーグと、多くの対局を経る奨励会に対し、一発勝負のアマチュアの大会では、重みが違うと思います。
だからと言ってアマチュアは基本的に他に職業を持っている人たちですから、アマチュアに奨励会並の対局数をこなさせるのも無理でしょう。
現行のプロシステムに見直すべき点はあるかもしれませんが、ご友人の意見は率直に言って思慮が浅すぎると思います。
ご友人が将棋ファンでないなら、プロに金を出しているのは実質的に将棋ファンなので(この点も異存はあるかもしれませんが、今回の議論からは外れると思います)、とやかく言われる筋合いはないです。
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