2012年2月25日土曜日

将棋の質問ですが。

将棋の質問ですが。

朝日新聞社、毎日新聞社主催の順位戦で



B級2組で

①降級点1。

②降級点2回で降級

③降級点1点消滅



などの記載が有りますがA級などとの違いを教えてください。


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「違い」だけを説明しようとすると逆にややこしいので、システムそのものを書きます。



A級…定員10名、1年間で総当り。

・成績が1位の人が名人に挑戦(同成績が複数いたらプレーオフ)。

・成績下位2名はB級1組に降級。

B級1組…定員13名、1年間で総当り。

・成績上位2名がA級へ昇級。

・成績下位2名はB級2組に降級。



上2クラスは定員が決まっているため、「降級点」という概念がなく、誰かが問答無用で落ちます。



B級2組とC級1組…定員なし。あらかじめ決められた対戦表に従い1人10局指す。

・成績上位2名が上のクラスへ昇級。

・成績下位者5分の1(小数点以下切捨て。例えばそのクラスに24名いたら4.8→4人が該当)に「降級点」が1つつく。

・降級点が2になったら下のクラスに陥落。なので、一気に複数名落ちることもあれば、

一人も落ちない(降級点1の棋士がたくさんになる)こともある。

・「降級点1」を持っている棋士が6勝以上or2年連続5勝5敗で終えると、

持っていた「降級点」が消え、翌年度は「降級点0」の状態になる。



C級2組…定員なし。あらかじめ決められた対戦表に従い1人10局指す。

・成績上位3名がC級1組へ昇級。

・成績下位者5分の1に「降級点」が1つつく。

・降級点が3になったらフリークラスに陥落。

・「降級点2」の棋士が6勝以上or2年連続5勝5敗で終えると、

持っていた「降級点」が1つ消え、翌年度は「降級点1」の状態になる。

・「降級点1」は、C級1組に昇級orフリークラスに陥落するまで消滅しない。



B2・C1とC2は降級点の数(2つで落ちるか3つで落ちるか)以外は同じシステムです。



いずれのクラスでも、同成績者が定員以上いた場合は、

「順位」の上の棋士が優遇されます(俗に「頭はね」と言われる)。

つまり昇級争いなら上位者が昇級、降級争いなら上位者が残留・下位者が降級(降級点)となります。

深浦王位はこの「頭はね」に何度も泣かされた棋士です(今年もその可能性あり)。

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